012472 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

うっかり者

王宮書斎にロイがクーヤを尋ねてきた。
クーヤ「ロイ無事に戻ったようだな。」
クーヤは先の戦闘の後デイスランの動きを追っていたが、見つからず、痕跡すら発見できていなかった。
ロイ「・・・・面目ない」
クーヤ「そうか・・・また逃がしたか。」
はにかむクーヤ。
ロイ「今度は後一歩だったんだが・・・またツバメとか言うあの女が・・・」
レイフォル「今戻りやした。こっちもだめですぜぇ・・・やつら都すらかえやがる・・・」
アイラ「お疲れでしょう。お茶でも飲んでください。」
レイフォル・ロイ「ふぅ~・・・」

デイスランの強さは、その機動力にある。しかも絶えず陣が移動する。
そして、なにより・・・
クーヤ「あの女か・・・こちらの動きをことごとく・・・・」

ラグール「レイメニ族・・・・武の素質に恵まれた少数部族・・・そして、精神、忠誠、真意、礼儀、潔白、名称、情愛・・・いつしかほかの者は義はレイメニにありと思うようになった・・・敵にレイメニがいることで兵に動揺が広がっております。この戦いさらに厳しいものになるかと・・・」

クーヤ「引き続き捜索を続行。」


周辺図を見るクーヤ。
クーヤ「いつもここの山脈で見失うか・・・報告によると必ずこのあたりで見失う・・・・峡谷のどこかにわたるものがあるのか・・・その場所がわからない。」

ベル「隠れるところもなく、尾行しにくい上に足が速いですから・・・・」
ベルが現れる。

クーヤ「どこだ・・・どこにある・・・・」
すると突然。
ライラ「ココ」

アイラ「ライラ!どうしたのそんな擦り傷だらけで。」
驚いた様子でアイラが薬を持ってくる。
ライラ「ぅ~」
アイラ「動かないの」
クーヤ「ライラ、こことは・・・どういう意味だ?」
ライラ「ここに橋がある」
クーヤ「何故そんなことがわかる?」
ライラ「臭い追ってったら橋があった。ね~」
ね~とライラは幼いころ自分が拾った虎をなでている。
ライラ「ライラえらい?えらい?」
クーヤ「・・・ああ、えらいぞ。だが危ないまねはやめてくれ。」
そう言うとライラの頭をなでてやるクーヤ。
ライラ「むふ~」
気持ちよさそうに目を細めるライラ。
・・・・・・
クーヤ「召集を!!!出るぞ!」






クーヤ「!」
橋に着くとそこには・・・
ツバメ「やはりきたな。」
橋にたたずむツバメ。
クーヤ「またお前か」
ツバメ「卑劣なきさまらのことだ、かけがえのないこの橋を落そうとするのは、わかっていた。」
クーヤ「・・・・・」
ツバメ「だがっ!そうはさせん!さぁやれるものならやってみるがいい!」
ぞろぞろと反対側にあつまる兵士。
カヤ「そうですか」
カヤはそう言うと、橋を破壊しようとする。
ツバメ「ま・・待てっ何をしている!」
カヤ「いまだってやれといいましたわよ?これが一番手っ取り早いですわ。」
そういうとまたニヤリと微笑むカヤ。
カヤ「そこにいるとあぶないですわよ?」
ドーン。
ツバメ「まてっ!この卑怯者め!正々堂々と戦うことはできないのか!」
クーヤ「ここを制圧するのがもくてきなのだが・・・」
カヤ「あの女の顔をみるとつい・・・」
ツバメ「つい・・・?ついなんだ!!」
カヤ「ふふっ」
また微笑むカヤ。
ツバメ「貴様!某を馬鹿にしているのか?いや!絶対しているだろう!」
カヤ「・・・・」
ツバメ「なんだその顔は!何が言いたい。」
カヤ「なんでもないですわぁ~」
ツバメ部下「ツバメ様!」
ツバメ「っは!某としたことが。おのれっ!心理攻撃とは卑怯な!!」
レイフォルがクーヤに話す。
レイフォル「大将・・・・俺たちあんなのにいためにあわされたんだよな・・・・」
クーヤ「言うな・・・・いくぞっ!」

走りこんでくるツバメ。
ツバメ「やぁ!!!!」
ツバメの刃が走る。
それをかわすカヤ
ツバメ「来い!このレイメニの散りざまがどういうものか見せてやる!」
一同「・・・・・」
静寂が走る。
ツバメ「どうした来い!」
視線の先には。ツバメの攻撃により切れそうになっている綱が・・・
クーヤ「下がれ!撤退!」
大急ぎで撤退する。
ツバメ「ま!まて!にげるか!某の覚悟に恐れをなしたか。情けない。」
そして崩れる・・・橋・・・・・
ツバメ「・・・・・・・」
そして落下・・・・
ツバメ「ハああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
何とか、ぶら下がっている橋に?つかまりのぼってくるツバメ。
ツバメ「ぜっぇぜぇ・・・・し・・死ぬかと・・・・こんなのは死に様にははいっていな!・・・・・・なっ!しまった!某としたことが!」
クーヤ「・・・・・・・」
ツバメ「橋を落すとは卑怯な!恥を知れ!恥を!」
カヤ「橋を落したのは・・・・」
ツバメ「かくなるうえは!!クーヤ一騎打ちをもうしこむ!さぁ!いざ尋常に!」
取り囲んでつれてゆく兵士・・・・
ツバメ「はっはなせっ!某と一騎打ちを!」
つれていかれるツバメ。
ツバメ「一騎打ちを!!!!!」
それを見守る一同。
一同「・・・・・・」
カヤ「なんだったんですの?」
レイフォル「なんだったんだろうな・・・」
クーヤ「やれやれ・・・帰るぞ」












© Rakuten Group, Inc.